「生理の貧困」社会問題として考える 大学で特別講義

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経済的に困窮して生理用品が手に入らない、いわゆる「生理の貧困」をテーマに社会問題を考える特別講義が19日に宇都宮大学で開かれました。

講座には宇都宮大学の学生8人が対面とウェブ方式で参加しました。

新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮する人が増え、宇都宮大学でも無償で生理用品を支援する動きがあります。

一方でこの問題は、男女平等や働き方などさまざまな要因が背景にあり、講義では女性は新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けたサービス業で働く割合が高く非正規雇用が多いことを指摘しました。

さらに女性の相談窓口を持つ済生会宇都宮病院のソーシャルワーカーが実際に相談した人の事例を紹介しました。

やっとの思いで相談する人でも「お金がないのに生理は来る。子宮を取りたいとすら思う」と話す深刻な例もあるといい、学生に対し、他人事とは思わずに自ら主体的に社会問題に取り組んでほしいと呼びかけました。