挨拶

本学は、平成24年に男女共同参画推進室を設置して以来、学内の男女共同参画意識の醸成と共に、女性研究者の仕事とライフイベントの両立支援に取り組んできました。この間、平成25年には文部科学省「女性研究者研究活動支援事業」に採択され、3年間の事業に取り組みましたところ、女性教員比率が平成30年度には18.3％と、9年間で5.３ポイント上昇しました。学内におけるワークライフバランスに関する意識も徐々に定着し、働きやすい職場環境づくりをめざす機運も熟してきたように感じます。

こうした取組が評価され、このたび「文部科学省平成30年度科学技術人材育成費補助事業ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ（先端型）」に採択されました。海外派遣等を通して研究力をつけた女性教員を上位職に登用する、という事業の趣旨をふまえ、これまでの取組を継続しつつ、さらに高い目標の達成に向けて事業を展開していきたいと思います。

女性活躍のための取組は、「ダイバーシティ」の実現という観点から非常に重要なことです。性や年齢、国籍・民族など多様な「知」と「人材」が集まることにより新しい発見や価値が生まれ、そのことが学生にとってもよい影響がもたらされると思います。こうした考えから、新事業採択に伴い、組織を再編して「ダイバーシティ研究環境推進本部」を立ち上げました。＜地域の知の拠点＞をめざす宇都宮大学は、この事業を機に、あらゆる場でのダイバーシティ環境を整備し、一人ひとりが、どのライフステージにおいても、その個性と能力が存分に発揮できるような大学へと発展させて参りたいと思います。

今後とも皆様の一層のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

ダイバーシティ研究環境推進本部長
理事・副学長　　　藤井佐知子

組織・実施体制

ダイバーシティ研究環境推進本部・運営委員会

男女共同参画推進室

女性リーダー育成オフィス