研究支援
女性教員海外派遣制度
女性教員海外派遣制度の活用により、女性研究者の研究力向上を支援します。
海外派遣制度を利用して
産学イノベーション支援センター
非常勤研究員 高山友理子さん
派遣先:チェコ科学アカデミー高分子化学研究所
国:チェコ共和国
期間:2019年1月26日~3月16日
宇都宮大学女性教員海外派遣制度による支援を受け、チェコ科学アカデミー高分子科学研究所(Institute of Macromolecular Chemistry, Czech Academy of Sciences : IMC)で研究する機会をいただきました。私は、高分子ゲル繊維を独自の紡糸技術で合成し、細胞の接着素材への応用、微生物機能の制御に向けたバイオゲルファイバーの開発を目指しています。IMCでは、刺激応答性ナノコンポジットゲルを専門とする研究グループに加わり、熱感受性高分子のブレンド水溶液の相分離を利用して新規ヒドロゲルフィラメントを合成し、物性評価からその形成機構を解析しました。海外の研究機関でポリマーサイエンスに関する研究者やエンジニアと議論しながら自分の研究を推進する貴重な経験となり、国境を越えた多様な専門分野の研究者とのネットワークも広がりました。私の持ち込んだテーマを自由に研究できる環境で、研究グループの独自の技術と私のアイディアを融合することでこれからの展開も楽しみです。海外派遣を支えてくださった宇都宮大学関係者の皆様、快く受け入れてくださったIMCの皆様に心より感謝致します。